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「基本は【個別医療デザイン】」

第31回神奈川歯科技工ネット研究会レポート報告

 

「基本は【個別医療デザイン】」

株式会社代々木デンタルクラフト 代表取締役   土屋 秀彰   氏

 

レポーター:廣﨑  晃久 (廣﨑デンタルラボラトリー代表)

 

 


 

 

P1050954.JPG 平成25年2月15日,第31回神奈川歯科技工ネット研究会にて,株式会社代々木デンタルクラフト代表取締役  土屋秀彰 氏より今回の発表がありました.テーマは「基本は[個別医療デザイン] 」.当研究会の活動は,経営に関することを主題とした内容が主であり,1名社員を雇用しているとはいえ私はいわゆる“個人経営の手法”で業務をこなしているのが現状であります.土屋氏は抄録で述べられておりましたように「社員の毎月の給料を支払えているという点はクリアしていると自負し,それを経営の最低限のライン」と,謙遜なさった表現をされておられますが,私からしますとそこが最も大変で,「人一人を雇用するということは,一人の個人ではなくその一家・家族を養うこと」と重く受け止めている次第です.

 

土屋氏による個別医療デザインとは,すなわち「義歯・歯冠修復の区別をすることなく,顎口腔系を一口腔単位として個々の患者様の生体に則した咬み合わせを与えること」とのことであり,“咬み合わせの重要性”を様々な側面から時間をかけて力説して頂きました.また,社員教育に関しても特にポリシーを持っておられ,「患者様を中心に考え,調和のとれた健康を獲得する為の一人ひとりの状態に則した治療法を模索し提案する事」を社として提供している姿勢が如実に伺えました.個別医療デザインを考えるにあたり,“歯科の歴史,咬み合わせ,医学の考え方,人体に関わる加減,間違い探し,等々”に照らし合わせたトータルとしての教育に対して一貫した知識を持った土屋氏の経営手法を惜しげもなく開陳し,お教え頂きました.

 

また,土屋氏は歯科技工士を対象とするセミナーだけでなく,歯科医師を教育・啓蒙することを中心にしたセミナーを数多く開催されております.ネットで拝見してみますと,歯科技工士が歯科医療に携わる環境を構築し,歯科医師の先生方と咬合(咬み合わせ)等を一緒に考えて患者様に提案するなど,あくまでも患者様を中心に考えた“一体感”ともいうべき理想の形を具現されておられ,範として見習いたく,とても感心させられました.「全てにおいて,“患者様の満足”が最終地点」.このお言葉,私もこれからの若者に伝えていきたいと自分自身大いに共感した次第です.

 

 


 

 

インスパイアー・ザ・デンタル研究会

 

日本橋土屋歯科医院

 

日本全身咬合学会

「世界の歯科技工を目標にして歯科技工の質の向上を目指す」 研究発表報告 「『MAKERS――21世紀の産業革命が始まる』を読んで」
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