歯科用CAD/CAMの現状と将来性
【日 時】 平成22年 10月13日(水) 19:00~21:00
【場 所】 ㈱横浜トラスト歯科技工研究所 (横浜市神奈川区台町14-15 栄ビル2F)
【内 容】
・19:00-19:30
テーマ: ~歯科用CAD/CAMの現状と将来性~
発表者: スリーエムヘルスケア株式会社 歯科用製品事業部 若尾輝樹 氏(歯科技工士)
(スリーエムヘルスケア株式会社) http://www.mmm.co.jp/hc/
・19:30-21:00
ディスカッションテーマ:「~歯科技工におけるCAD/CAMの活用方法~」
【参加料】 無料
「歯科用CAD/CAMの現状と将来性」
スリーエムヘルスケア株式会社 歯科用製品事業部 若尾輝樹
一般工業界では,広く普及しているCAD/CAMであるが,歯科業界では,なかなか普及してこなかった.チタンなどの金属やシリカ系セラミック等「手作業でも出来る素材しか加工出来ない」のが要因だと考える.
しかし,2005年にデンツプライ社が「手作業では加工出来ない」ジルコニアの薬事承認を取得したのを機に,一気にCAD/CAMが普及することになる.
最近では,ジルコニアの普及により,オールセラミックスの市場は急激に増加傾向にある.歯科用CAD/CAMを用いたオールセラミックス修復は臨床的に満足のいく適合が得られ,審美的にも患者様の満足度が高い診療内容として認知されつつある.
このように,歯科業界におけるCAD/CAMの立場は確立しつつあるが,もっと歯科技工士の役に立てないだろうか?
私が個人的に考えるCAD/CAM導入のメリットは,
「手作業では出来ない高付加価値のものを作りたい」
「人件費・材料代等のコスト削減が出来る」
「作業時間の短縮が出来る」
ではないかと考える。
これ以外の理由でCAD/CAMを導入することもあるのでしょうか?
今回は,現状のCAD/CAM市場状況(各歯科用CAD/CAMのシェア)の他,Lavaの新製品紹介(DVS・口腔内スキャナー)や今後期待される積層造型(3Dプリンター等)の分野の紹介もさせていただきます.
皆様もたくさんの情報をお持ちのことと思いますので,情報を共有し,どのようにCAD/CAMを活用していきたいか話し合い出来ればと思います.